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縁と縁をつなぐ | 戸田工務店
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縁と縁をつなぐ

以前から、2度ほどご紹介させていただいていました
豊橋市船渡町にある築120年の古民家。

【過去の記事はこちら】
古民家を次の世代へ
https://www.todasanchi.com/archives/22264
古民家を次の世代へ~その後~
https://www.todasanchi.com/archives/22818

この度、なんと
東京から若いご夫婦が移住されることに。

一旦は「売却」の話を進めていましたが
かつての繁栄を見て育った我が家を
「売却」して手放されることに
寂しさを覚えたオーナーのK様。

ご自身が所有しながら
それでも必要としてくれる方に
活かしてもらえたら。。

そんな願いを強くもたれる中で
東京から移住を希望するO様との出会い。

当初は新城の古民家の購入を検討もされていましたが
やはり住みなれない、縁もゆかりもない土地で
いきなり「購入」は不安だと
「賃貸」で住める古民家を探されていました。

子どもを地面に足をつけられる環境で育てたい。
想いと歴史のある古民家に住みたい。

そんなO様の想いと
K様の想いが見事に一致し
今回縁と縁を結ぶことができました。


K様は「賃貸」で得られる家賃収入を
全て古民家の改修に充てていきたいとのこと。

O様も住んでみて不便なところ
もう少し改善して欲しい部分などが
年々綺麗になっていき
古民家に活気がよみがえってきます。

今回面白いのが
K様の「お母さん」のお部屋を一つ残したこと。

今は古民家とは別の場所で、K様と同居生活をされていますが
生まれ育ったこの船渡の地のお付き合いを続けたくて
今も月に1度ほど通って来ています。

その時に泊まれる居場所を残したい。

そんな願いも、O様は受け入れてくださり
離れの一室はお母さんのお部屋になりました。

見知らぬ土地での古民家暮らし。

困った事、地域での分からない事などを
お母さんが顔つなぎしてくれます。

ちょうど、K様のお子様と同世代のO様。

「実家から離れてしまった娘や息子が戻ってきたみたい」
と、古民家から子供の声が聞こえることを
とても喜んでいます。

親子でも、家族でも
家への想いは一致するとは限りません。

次の世代に残したい、継承したいという想いと
別の地で働きたい、生活をしたいという想い。

どちらかが正解でどちらかが不正解
というものでもありません。

そして、一方で
古民家を次世代まで継承したいという人もいる。

もう「未来に古民家を残すことができるか」は
家族の間だけで解決する時代ではないのかもしれません。

この両者を最良の形で結ぶことが
日本の古民家を未来につないでいく
唯一でベターな方法だと感じています。

そして、そこで育った子ども達が
また未来を担っていく。

O様と、そのお子さまたちが
素敵な豊橋ライフを送られることを願っています!