TODA は「50 年後に古民家になる家」を目指しています。
それは、洗練された美しい設計、卓越した職人の技術、徹底した素材の追及の下支えがあってこそ。
そんな TODA のこだわりをご紹介します。
設計集団が良いデザインを産みだして、良いデザインが人の暮らしに意味をもたらします。TODAの前身は設計事務所です。TODAはデザインを実現するために、自然と自社で施工力をもつ、設計・職人集団になりました。自然素材、古民家、古材、伝統構法そういったTODAの魅力に惹かれて集まった意識の高い設計士たちが真摯にデザインと向き合い、手仕事、伝統の継承に想いを馳せる若い大工職人たちが集い、その夢を形にしていく。だから「職人夢工房TODA」なのです。
TODAではデザインの前に必ず敷地環境調査を実施し、太陽の光、風の道、プライバシーなど、さまざまな環境要素を考慮して、提案をします。土地の環境は千差万別。未来の近隣環境の変化をふまえ、自分の家の設計図面だけでは見えてこない未来の暮らしまでを想像して調査にあたります。
TODAの設計の特徴は、チーム体制でのデザインです。担当者がお客様と打ち合わせを通じてイメージを把握し、お客様の心の奥底にある潜在的なこだわりを引き出していきます。その後、チーム全体がイメージを共有。多角的なアイデアを出し合いながら新しい価値を創造し、設計士一人の限界をチームTODAの限界にはしません。
TODAでは、耐震等級3 +制震、HEAT20のG1グレードなど、長期優良住宅基準性能以上を標準仕様としています。一見相反する、高いデザイン性と性能を両立します。またTODAは「数値にできない価値」を大切にしています。先人の叡智を活かし、輝く太陽の光、部屋を抜ける風の流れ、蓄熱など、三河の風土にマッチした住宅をお届けします。三河の土地に根付いて五代目のTODAだからこそできる三河仕様の住まいを実現します。
TODAでは自社設計による計算だけでなく、専門の構造設計会社による構造計算を全棟実施しています。一般の住宅では構造計算は義務付けられていませんが、地震のリスクは命に関わります。第三者機関の協力も得て、ノウハウや情報の裏付けに基づいた安心と安全を実現しています。
かつて「棟梁」は武士や僧侶の社会の筆頭格を指す言葉でした。棟と梁という、建物において重要な構造をたとえに用いた言葉で、現代でも木造建築物の采配を行う責任者としての尊称です。「棟梁」は、建築基準法ができる前までは建築設計士であり、現場監督であり、積算者であり、渉外者であり、職人であり、経営者でありそれらを全て兼ね備えた者を指し、かつては地域の中でも一番のエリートでした。TODAはそんな「棟梁」を育て、次世代に継承したい。50年後の未来を見据えて…
「手きざみ」をご存知ですか?昔の大工さんは当たり前にしてきたこと。今、その技の継承が危ぶまれています。 木の特性を見極め、墨付け(加工をするための下準備)をし、ノミや鉋(かんな)で加工をしていく。効率を求められてきた時代背景の中で、プレカット(あらかじめ工場で材料を製材・機械加工しておくこと)が主流となり、手きざみの技を引き継ぐ大工さんが激減しています。50年後に古民家になる家を目指すTODAにとっては、「手きざみ」は必然なのです。墨付け、木材のことが分からなければ、古民家を治すこともできません。墨付け、きざみが分かるからこそ、伝統構法を継承していけます。それができるのも、熟練の大工とその技を紡いでいく若き大工がいてこそです。
かつて手きざみを学び、匠の技を残してきた棟梁も今や高齢化を迎え、その知恵を継承する若手が不足しています。数少ない若手も、そのほとんどがプレカット材しか扱ったことがなく、自ら墨付け、きざみができる若手は限られています。このまま、日本の伝統構法は消えてしまうのでしょうか?TODAはそんな現状を憂い、積極的に若手職人の育成を行っています。スキルだけの大工ではなく人間力も兼ね備えた先人に恥じない棟梁を育みます。50年後の未来のために。
天然の無垢材や自然素材などは、素材そのものが呼吸をしています。その素材たちの自然の息づかいが、空気を浄化し、湿度を調節し、住まう人の身体や心に安らぎを与えてくれます。また、使い込むほど味が出てくるのも自然素材のよいところです。建てた瞬間が一番美しい新建材の家とは違い、自然素材は時が経つほどに艶が増し、手を加えることで美しくなっていき、家族の歴史を刻んでいきます。さらに年月を重ね、役割を終えた自然由来の材料は土に還り、環境に悪影響を及ぼしません。自然素材でつくる家は、まさに自然と共存する家なのです。
太陽や風といった自然エネルギーを利用し乾燥させた天然乾燥材は、人工乾燥することによって失われる「木材の油分」を保ちます。木が本来もつ粘りや香り、美しさや色艶を残すことができます。そんな天然乾燥材は、TODAの地元「天竜」出身です。
単に合理性を追求する家づくりではなく、素材そのもののストーリーも大切にするのがTODAの信念。家の柱や梁、土台などの構造材や化粧材等は、植林、下草刈り、伐採といった山のサイクルに目を向け、実際にスタッフやお客様にも体験させてくれる製材屋さんと共に創りだしています。一本の柱や梁が家の材料となるまでにかかる時間と手間を体感することで、家族の大切な拠り所に感謝と愛着が湧きますように。そう願っています。
天竜材は、数多くある日本の優れた木材の中でも特に高い評価を受ける国産材のひとつ。天竜材は、静岡県の西北端にある浜松市天竜区で生まれる木々。天竜は南アルプスと天竜川が作る急斜面の多い山林地域です。天竜川流域は温暖で雪害が少なく、育林するのに恵まれた気候だと言われています。この気候のおかげで天竜の木々は根曲がりが少なく、まっすぐで節も少ない木材として優れた特徴を持つ木が多く育ちます。
かつての大工達は、曲がり、うねった木を組み合わせて、強い構造強度を持つように『木を組み』仕上げました。組み合わされた木は、もともと持っていた性格を矯正されることはありませんでした。むしろその性格を発揮することで、他の木と補い合い、力を合わせて家を守ってきました。だからこそ、古民家の古材は誇り高く、強いのです。また、住宅の中で自然に乾燥され強度の増した古材は「天然乾燥の極め付け」と言えるでしょう。
TODAでは、こうした古材や古建具を継承し、現代の家づくりに活かしています。新築のひと間のアクセントなど、一部に古材や古建具を使うこともできます。古材と新しい材が創り出す新たな空間には、人の心を癒す穏やかな時間が流れます。