elementcircle
古民家サミットに出展しました | 戸田工務店
29830
post-template-default,single,single-post,postid-29830,single-format-standard,ajax_fade,page_not_loaded,,qode-title-hidden,qode-child-theme-ver-1.1.0,qode-theme-ver-1.0.0,qode-theme-todakomuten child,wpb-js-composer js-comp-ver-5.5.2,vc_responsive


古民家サミットに出展しました

去る4月23日(土)24日(日)

随分ご報告が遅くなりましたが
京都市左京区花脊という地域にある
「森林文化交流センター・森愛館」という場所で

古民家好きの海外の方が中心のコミュニティ
「Kominka Japan」 という団体主催の
民家サミット2022に出展させていただきました。

お誘いを受け「開催場所が京都市」と聞き
気軽に?参加を決めたは良いものの

トラックに大量の荷物を積み込み
京都市内をあっという間に走り抜け
本当にこの道で合ってる?と思うような林道を
ひたすら登り続けて40分。

突如開けた茅葺の古民家(現在は鉄板屋根)が建ち並ぶ
集落の奥に建つ「森林文化交流センター・森愛館」。

公共交通機関はバス1路線。
山に囲まれた新城が本社の我々ですら
「この方角で合っているのかしら…」
と思うような山の上。

に、どれだけの方が集まってくれるのだろう?と
少しだけ不安に思いながらたどり着いた会場。

しかし、それは杞憂でした。

11時からの開催で、10時に私たちが到着した時点で
活気にあふれる会場。

出展者さんか参加者さんかもわからないくらい
フレンドリーに混ざり合う多様性に満ちた面々。

「日本の古民家が好き」という共通点で集まった
様々な人々が、古民家について語り合っています。

不思議な光景。

戸田工務店と
戸田工務店の海外事業移築事業
支えてくれているKominka Collectiveとの共同出展。

ブースは海外移築に限らず
国内での古民家再生や移築、
古材を使った新築などの紹介をさせていただきました。

もう何年もの間、
TODAが取り組んできた
古民家や古材を活かした家づくり。

「こんな方法があるんだ!」と関心をもって見てくださる方も多く
もしかしたら日本人以上に
日本の文化や古民家を愛してくれる方が
こんなにもいらっしゃるんだと嬉しく思いました。

 

お昼からは、戸田工務店恒例「ちびっこ上棟式」。

これまでのちびっこ上棟セットが
年季が入っていたこともあり
今回、古材を組み立てるセットにグレードアップ。

「京都に持っていくのに、大工として恥ずかしいものは出せない!」
と番頭下山と若手大工が張り切ってくれたおかげで
古民家の大工技術が詰まった
「ミニチュア古民家」セットとなりました。


参加してくれた子どもたちは
初めて着る法被にヘルメット姿。

参加者の子どもたちと
地元の子どもたちが一緒になっての共同作業。

ヒノキの新材より更に重い古材を一生懸命運びながら


「ここかな?」「これで合ってる??」なんて言いあいながら

番付の説明を聞き
土台→柱→梁→束 と、古民家のつくりを体感しながら
小さな古民家を組み上げていきました。

「せーの!コーン!せーの!コーーーン!!」
かけ声を合わせて木づちで打つ音。

トントントン、カンカンカン
軽やかな金づちの音が響き
無事、完成。

上棟札と上棟式。
最後までよく頑張りました!

地元の子どもたちも、サミットに参加された海外の方も
初めて見る上棟式やお菓子まきに大喜び。

古き良き、日本の家づくりの文化に
更に愛着を深めてもらえたら幸いです。

 

今回の出展で
TODAでは当たり前になり忘れかけていた
日本の家づくりの文化や古民家・古材の活用法など

「こんな方法がある」と
まだまだ届けられていない、
でも届いたらきっとその文化を大切にしてくれる
そんな方がたくさんいらっしゃるのだと再認識することができました。

日本だけでなく、海外にも
日本の暮らしの文化の結晶である古民家の需要は
まだ、きっと、ある。

壊してしまったら、もう甦らない。
大切に守り継ぎたいもの。

TODAのやるべきことは、まだまだありそうです。