2021.9.20
「光と風に包まれる家」
設計の海野です。
コロナ禍なので室内ではマスクが必須です。
しかし暑さと息苦しさで気持ちもダウン気味。
そんななか最近朝自転車によく乗っています。
5分も走るとそこはもう田園風景。とっても好きな景色です。
長引く緊急事態、気晴らしに自転車どうですか?
さて先日「光と風に包まれる家」のお引渡しがありました。
建築地は住宅街の造成分譲地で、計画時には周りに建つ家は
まだ無く、こう建てるだろうと予測しながら計画しました。
光と風、室内から眺める景色を考えながら、
できるだけ近隣からの目線をシャットアウトできるプランを
検討しました。
●リビングでつながる吹抜け●
隣地建物がすぐ近くに建つ可能性があったので吹き抜けから
光と風を取り入れる方法とし、リビングを中心に上下階を繋げ
どこにいても家族の雰囲気が感じられる家になりました。
●キッチンは司令塔●
キッチンは家全体を見渡せる司令塔のような位置とし、
子育て世代の奥さんの家事をできるだけ楽になるよう
キッチンから洗濯・物干しの裏動線つくり、
効率良く家事ができるようなしつらえとしました。
ローリングストックできるよう間に食品庫を設けています。
●畳コーナー●
食事は床座でされるとのことで、キッチン横に上げ畳コーナーを
設けました。一部カウンターを設け、奥様のお仕事や子供さんの
勉強スペースを設けています。
部屋として仕切りができるようにロールスクリーンを
忍ばせています。
●土間収納●
壁面いっぱいに収納できる棚を設けました。
靴、傘、上着、ベビーカーなど収納できるようしつらえました。
のれんでやんわり仕切っています。
普段よく履く靴はすぐに取り出せるよう床下に
ちょこっと凹みをつくり収納できるスペースをつくっています。
●子供室を使うのは10年後●
現在子供さんは0才の赤ちゃん1人、将来子供さんが
増えた時に2部屋に仕切ることができるようにしつらえました。
自分の部屋が欲しくなるのは10才くらいでしょうか。
それまでは奥様の作業部屋として使います。
●寝室はできるだけ柔らかい光で●
寝る時に天井を見上げた時、照明の光が直接目に入ると
まぶしすぎて睡眠を妨げてしまいます。
間接照明で光源を隠し、柔らかい光で寝られるよう
しつらえました。さらに調光できてリモコンで寝ながら
消せるようにしています。
真夏の完成時期となってしまい、植栽工事は後に延ばすことに
なりました。もう少し涼しくなり植物にとって良い時期に
なったら緑が眺められる気持ちの良い家になることでしょう。
芝生を植え、子供さんとキャッチボールする楽しい家族の
風景が待ち遠しいです。