2021.7.10
「廻る遊ぶ樂しむ」家
設計の海野です。
日に日に暑さが増してきます。ちらほらと蝉の声も聞こえてきました。
いよいよ夏が近づいてきました!!
・・・でもコロナの影響がまだ続いており、
開放感のある雰囲気にはなれないですね、、、。
ああ 早くマスクが取りたいです。
さて少し前になりますが、「廻る遊ぶ樂しむ」家のお引渡しがありました。
こちらの家では今までの設計活動の中で培った「これいいね」を
バランスよく配置できたように思います。
●回遊できる間取り
リビング~玄関~土間収納~パントリー~キッチン~リビングと
ぐるぐると廻ることのできるプランとしました。
機能的な回遊できる動線は大人も子供も楽しいです。
●キッチンは司令塔
子育て世代の奥さんは仕事・子育て・家事が毎日途切れなく
怒涛のように流れています。キッチンは特にいることが多いので
料理しながら、よちよち歩きの子供も見えるような家全体を
見渡せる司令塔のような所がよいです。
さらに庭を眺めたり、テレビも見られるような場所になりました。
●奥さんコーナー
キッチンの横の階段下を利用した奥さんコーナーを設けました。
忙しい奥さんはゆっくりソファに座ってくつろぐ時間も
取るのが難しいかもしれません。
料理の合間をぬってパソコンでちゃちゃっと調べものできるような
コーナーを作りました。
●スタディコーナー
子育ての本で名門大学に通っている学生に家のどこで勉強していたかの
アンケートをとった記事がありました。アンケートでは子供部屋などの
個室よりもリビングなどの共有空間で勉強していた子供の方が
多かったそうです。
位置はキッチンカウンターでお母さんと向き合うよりも
目線が合わなくて気配がわかるような位置がよいとのことで
ダイニングテーブル横にスタディコーナーをしつらえました。
●1階の畳室
家づくりをするタイミングは小さな子供がいる30代のご夫婦が
多いです。まだまだ若いご夫婦ですが、いずれ歳をとり、
だんだんと体も動かなくなり2階に行けない体になるかもしれません。
そんな時に寝室にできるような部屋があるとよいです。
お客さんが来たときも泊まってもらえる部屋としても重宝します。
●1階の納戸
さきほどの話同様、1階のみで暮らすようになった場合も考え、
1階に納戸があると便利です。
●土間収納
靴の収納だけでなく、雨合羽やキャンプ道具、自転車など
外で使う収納物は少なくありません。
靴を履いたまま使用できる土間収納はあると便利です。
●物干し場
共働き夫婦は急な雨が降ってきてもすぐ洗濯ものを取り込めません。
雨に濡れないところで洗濯ものを干せる場所があると助かります。
さらに花粉症の方は外に干すのも、よくありません。
洗濯機から近い位置に室内物干し場を設けました。
●ご主人の書斎
家づくりではご主人がメインで住宅ローンを組むことが多いです。
仕事もいろいろと大変な時期になるので家の中でほっとできるような
場所があると明日への活力になります。小さいながらも籠れるような
書斎をつくりました。
●子供室は平等に
子供室のご要望で「子供室はできるだけ同じ大きさで平等な環境に
してほしい」と言われる方が少なくありません。
子供への愛情も平等にしたいという表れなのでしょう。
2つの子供部屋を南向き4.5帖収納付、だいたい平等にしました。
だいたいですけどね。