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あいち認証材について⑤ | 戸田工務店
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あいち認証材について⑤

あいち認証材とあまり関係ないかもしれませんが、
只今建築業界はウッドショックという『木材が足りない!』という状況に陥っています。
欧米や中国での木材需要の拡大や、コロナ禍の混乱で海上輸送用コンテナが不足、
運賃等の高騰が重なり、米松や欧州材の供給不足・価格高騰といった事が起こっております。
TODAのように、ほぼ地域材で家づくりをしている会社も、少しづつ影響が出始めています。
実質、米松や集成材などの材料は国外から入ってくる目途が立っていないため、
主に米松や集成材を使っていた会社は、国産材を使わざるを得ません。
一見、良い事のように思われますが、流通の混乱や買い押さえが起き、様々な材料の入荷の見通しがしにくく、普段から地域材を使ってきたTODAのような会社はすごくモヤモヤしている状況です。

マリーアントワネットが言ったと言われる、『パンが無ければケーキを食べればいいじゃない』のように聞こえる、『山には木が沢山生えているんだから、伐ればいいじゃない』という声が聞こえてきます。
確かに木は山に沢山植わっているんですが、現在日本の木材自給率は40%に届きません。
この40%を、50%・60%にしようと掛け声をかけても、人材(大きくはココ)や設備が足らず、特に山で働く人材は知識と経験が必要で一人前になるのに時間も掛かります。(大工さんに似ているところがありますね)
このような観点から、すぐには自給率を上げることはまずできないでしょう。
しかし、ピンチをチャンスに捉え、地域材(あいち認証材)を継続的に使うキッカケにできないかと、日々試行錯誤をしています。

【天井にあいち認証材(杉)を使用した建築現場】