2021.4.10
あいち認証材について④
炭素の固定化。
家を建てる際、木材を使うということは、木が成長の過程で取込んだ炭素を固定化した材料として使っていると言う事になります。
人間の食事量と同じように、木も老木よりも成長期の木の方が炭素を多く取り込みます。
一度、人間の手が入った人工林は人間がコントロールをし、山のサイクル【植林→間伐(伐採までに下草刈・枝打ちを定期的に)→伐採】を回してあげないと徐々に荒廃してしまいます。
ほったらかしになった山に老木ばかりが増えても、取り込まれる炭素の量は大きくは変わりません。
定期的に伐採と植林を繰り返すことで、固定化される炭素量は変わってくると思いますが、全国的に木を使うという風潮が高まらないと根本的な解決には向かっていかないように感じています。
家が存在しており、解体処分(焼却)されない限りこの固定化された炭素は再び空気中に戻ることはありません。
長く愛着を持って住み続けることが出来る家は、この観点から見ても環境に優しいのです。
下記の写真にある古材は、確証はとれませんが東三河で確保した古材になるので、
多分あいち認証材に該当すると思われます。
この古材のように、角材ではありますが今使われている杉の梁も経年美をまとった材料として将来、親族の建替え工事やご縁のあった新しい家の工事で使ってもらえるように、TODAは啓蒙活動して参ります。
【天井にあいち認証材(杉)を使用した建築現場】