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住み継いでいく | 戸田工務店
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住み継いでいく

先祖代々住み継いできたお家。
しっかりと調査(雨漏れ、蟻害、劣化状況等)を行い、
手を入れないといけない箇所を適切に補修し、
間取りを大きく変えず、
最新の機器と大工さんの知識と経験、知恵を融合させながら工事を行う事で、
現在の基準からする耐震とは言えないかもしれませんが、
この令和の時代まで現存していると言う既成事実からも、
古民家であっても地震と共に生きることができる可能性を持つ建物のような気がしています。
そもそも現行法の建物と伝統工法の建物を同じテーブルの上で議論できないと言う事があります。
それ以上にTODAも深いところまですべて解っているかと言えばそうではありませんが、
建築業界に携わる人の多くが伝統工法のことを良く分かっていないのが現状です。
建築科のある大学でも伝統工法を殆ど教えない、教えることができないのは、
その地方地方で大工さんの独自ルールみたいなものがあったり、
材料である無垢の木の持つ特性が学問にし難いところに通ずるように思います。
それ以外にも過去の時代背景等が複雑に絡み合い、
今に至っているのは致し方無いのかとも思います。
しかし、放っておくと日本の住文化である古民家は無くなってしまいます。
小さな工務店のすることなので、焼け石に水かもしれませんが、
一軒でも多くの古民家が次世代に住み継がれていけるようにこれから、
もっともっと勉強し、見聞を広め、試行錯誤しながら前へ進んで参ります。