2020.3.12
職人の”カン”
先日も、ブログに掲載させていただきました、
お家が動くお話です。
別件打ち合わせで、見学させていただきました。
微妙にレール曲がってます。
脱輪しそうですが、電車の車輪と違い、車輪の両側に、返しがついてますので、外れません。
また、上部の回転軸が、その返しの内側に納まってますので、なお、脱輪しません。
約70キロの車輪になります。見た目より重たかったです。1基で今回は、計算上15トンの加重でした。
近くで見るとこんな感じです。木こりさんが使う、チルホールという、手動でワイヤーを引っ張る方式でした。
到着の様子です。手前の鋼管杭1本で50~60トンの建物を、曳(ひ)きます。
30分ほどで予定通りに、定位置に到着。
今回も、お見事でした。
前回は、お蔵の曳家さんに立ち合い、お手伝いさせていただきましたが、
90度回転もありましたので、2日間かかりましたし、古代的な曳き方ですので、2日間の
緊張は、かなりすごかった覚えがあります。
ここ40年ほどで、かなりこの工事は減りましたが、まだまだ、職人さんは健在です。
これから、一生のうちに、何回立ち会えるかわかりませんが、
今まで出会った、曳家さん4組(6件)、皆さん方法は、違います。
しかし、職人の”カン” と ”度胸” ”確実さ”は、皆さん凄かったです。
立地状況 風向き 等、踏まえた冷静な判断は、積み重ねた経験の賜物。
毎日、毎日真剣に取り組んできたからこその、”カン”ってやつで、、、、
私たちの工務店の仕事も、積み重ねてきた実績からの”カン”の部分もあります。(特に危険予測)
最近、特に思うところです。
”カン”は、一生懸命に取り組んできたからこその、【経験値の積み重ね】