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KOMINKA SUTUDIOがオレゴン州に建ちました! | 戸田工務店
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KOMINKA SUTUDIOがオレゴン州に建ちました!

第一便の古民家が海を渡って早1年。
この10月に、ついに2便目となる『KOMINKA SUTUDIO』が
米国オレゴン州の広大な大地に建ちました。

第1便のときは、日本で仮組を行い
現地では現地のカーペンターが上棟を行いましたが
今回はついにTODAスタッフの加藤と鵜飼がアメリカの大地に。

スケール感がおかしくなりそうなほど広大な丘に用意されたステージ。

日本とは全く異なるロケーションに圧倒されましたが
7日間という限られた時間の中で
土台伏せから、上棟、防水、屋根葺き、内装(左官)仕上げまで行ってきました。

当初の予定より遅れているコンテナが到着するまで、
現地の材料で土台の準備。

日本から出発したコンテナが海を渡り
遠くに見えたトラックの姿がどんどんと近づいてきます。

港から陸路を経て、感動の再会。

コンテナへの梱包を行った加藤本人が荷受けをし、
アメリカの大地で荷下ろしをする不思議な感覚。

ここからがハードでした。。。

帰りの航空チケットの日程は決まっています。
コンテナ到着初日から、すぐ組み立てが始まりました。

一日で一気に組み上げていきます。

翌日からは雪が降るとの予報に
2日目には一気に壁・屋根のパネルを施工しました。

3日目。予報通りの雪。
よけるものが何もない広大な大地に冷たい風が吹き抜けます。
3日目はサッシの取付や内部の施工など、雪の中でもできることを。

一夜明けると一面銀世界。
屋根の雪除けを下ろして、ルーフィングを張っていきます。

そこから2日かけて一気に屋根を仕上げ、外壁には透湿防水シートを施工。

内部の左官塗も仕上げ、ここまでで7日間。

現場まで徒歩10秒というトレーラーハウスで寝食を共にしながら
短い現地での時間を目一杯費やして
KOMINKA STUDIOを形にしてきました。

言葉はすべては通じなくとも、仕事で通じ合える。
日米の職人の技術の交流は胸が熱くなります。

日本流の上棟式で上棟を祝いました。

 

今回改めて肌で感じたのは
日本の大工さんや建築技術の素晴らしさ。

軸組構法が主流ではないアメリカで
KOMINKA STUDIOの仕上がりと2人の仕事ぶりを喜んでいただき
日本の技術を認めてもらえたことは、本当に励みになりました。

どうしても技術よりコストや効率が優先されてしまう
昨今の建築事情において
手をかけた文化の宿る技術を評価していただけたことは
これからの職人育成の道しるべにもなりました。

後日、現地のお施主様から送っていただいた写真。

まだまだ寒い冬ですが
着実に完成に近づいています。

海外で日本の古民家がブレイクする日も遠くない…かも?