2021.9.23
人がつなぐ、未来へつなぐ2~仮組編~
アメリカへの古民家輸出、第二便に向けて
作業場にて仮組の作業が行われました。
実は、今回の建物は
アメリカで「日本の古民家」の魅力を伝えるための
古民家タイニーハウスのショールーム。
本当は、日本の伝統構法の技術をまるまる再現したいのだけれど
2×4(ツーバイフォー)工法が基本の
アメリカ本土での(と言うよりは州ごとでの)建築の法律上、
まだまだ伝統構法の技術の認知はほとんど皆無であるため
今回は「曲がりくねった古材の魅力」を
まずは知ってもらうための
小さな小さなショールーム。
いずれ本当の古民家の技術をまるまる移築できるようにするため
現在は、伝統構法についてオレゴン州立大学に研究をお願いしています。
今回も現地で組み立てを担当していただく
エリック氏とzoomでつなぎ
1から順番に組立の様子を共有
色合いなどの打合せも同時に行いながら
刻んだ古材の微調整などを行っていきます。
鉄砲梁(上写真左側の曲がった古材)と古材床によって生み出された
独特のロフト空間に遊び心をくすぐられます。
午前中には小屋組みまで組みあがり
小ぶりとはいえ、立派な建物の骨格が出現。
仮組に携わってくださった職人さんと記念撮影。
作業中には、祝日でパパとお散歩中の小さな男の子が
「だいくしゃん?」「なにちゅくってるの?」
「おうち?」「これ、おうちなの?」
と興味津々で見つめていました。
温故知新。
古民家には素晴らしい日本の技術が詰まっています。
国内外を問わず
少しでも多くの方に関心を寄せてもらい
古民家とその技術をもつ職人たちの
活きる道が出来ていったらいいなぁと思います。