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暮らしの性能 | 戸田工務店
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暮らしの性能

先日の台風19号の被害が少なく変わりない日常がおくれていますが、多くの地域で甚大な被害が出た台風でしたね。

前日までは被災覚悟で準備にあたっていました。

被害に遭われた方々の一日も早い日常の回復をお祈りしております。

 

昨年のブログにて台風による停電を体験した話をしましたが、自然災害から暮らしを守るために住まいに必要なことを考えてみたいと思います。

 

住まいに必要なものを大きく3つほどあげると、

・デザイン

・性能

・機能

があります。

 

性能について細かくしていくと、

・耐震性能 建築基準法レベル、耐震等級1、2、3

・防火性能 屋根の不燃化+壁の準防火性能、防火構造、省令準耐火構造

・健康性能 断熱性能 省エネ基準レベル、G1、G2、G3、それ以上

VOC濃度

電磁波

・省エネ性能 省エネ基準レベル、低炭素、ZEH、LCCM

・バリアフリー性能

・耐風性能 等級1、等級2

・耐久性能 あまり明確化されていない

・その他

 

性能には他にもたくさんあり、これからも色々な性能が言われるようになると思います。

 

耐風等級についてさらに掘り下げてみます。

耐風等級1とは、500年に一度程度発生する暴風や、50年一度程度発生する暴風による力に対して倒壊せず、損傷しない。

耐風等級2は、上記の1.2倍の力に対して倒壊せず、損傷しない。

というものになります。

これだけ聞くと、耐風等級2がまあいいねとなりますが、耐風は耐震と絡めて構造計算するものなので耐風等級を上げれば台風に耐えられる設計したねとはいいきれません。

 

普段の設計は耐風等級1で行っていますが、計算で反映されるのは耐力壁の量なので、耐震で耐震等級3で計算しているので耐力壁量は1.5倍となっています。

耐風等級2で計算すると、耐力壁量が建物の形状によっては増えるかもしれません。

耐力壁が増えると倒壊はしないと思いますが、損傷しないとはいいきれない性能だと思います。

 

風に対して損傷するのは、屋根や軒天、外壁、窓などの表面に見える仕上げ材です。計算でだす耐力壁は見えない壁の中です。

なので計算で出しても表面の強さは良くなりません。

風で損傷しづらいようにするには、やはり工事を施工する際に気遣った施工ができるかです。

また、住まいは絶えず自然と戦っています。ダメージが蓄積されるものなので、技術も必要ですが、日頃のメンテナンスも重要です。

外壁まわりを点検し、材の浮きや、一部とれてしまった壁や軒天等がありましたら放っておかず早めの修理を行い次の災害に備えましょう。