2019.9.12
住宅のお医者さん
住宅医の資格が届きました。
検定試験を受けたのは2017年。
手続きを後回しにしていて、手続きを行いやっと認定証をもらえました。
住宅医とは、
『一般社団法人 住宅医協会』が公認している建築士で、全9回ほどセミナーを受け、最後に自身で行った改修事例を発表して合格を頂けるとなれます。
~住宅医協会のHPより~
高度経済成長期から循環型社会への転換期である今、住宅においては法律の施行やリフォームが最重点と位置付けられた国の政策など、スクラップアンドビルドによる大量生産から良質なストックの形成へ、という流れに移行しています。
建築のプロはこのような社会の要請に答えられる職能を早急に習得する必要があります。
一般社団法人住宅医協会では、その前身団体「住宅医ネットワーク」において、人材育成と調査診断の技術開発に早くより取り組んで参りました。
中古住宅の流通の活性化やリノベーションが一般に認知されるようになりましたが、それに伴う見かけだけの改築・リフォームが溢れることに危惧を抱き、かかりつけの医者のように、患者(=既存住宅及びその施主)の状態をきちんと把握して対処できる人材の育成とその活動の後押しが、適切な既存住宅の改修に必要であることから、「一般社団法人住宅医協会」として法人化し、より組織的に、全国的に支援していくことと致しました。
住宅医との関わりですが、実務において古民家改修に携わるようになり、計画を立てる上でどこまで改修を行うかに疑問があり悩んでいたころに見つけたのが始まりです。
カリキュラムをみると、古民家改修に特化した講義の日もあり、通年通しでいくのではなく、必要な部分だけ学びに行きました。
講義内容はどれも疑問に思っていたことが上がっていて、日常の疑問は間違ってないという勇気をもらいました。
講義で得た内容は、すぐ実践し役立ちました。
耐震性、断熱性、劣化対策、防火性能、バリアフリー性、省エネ性能といった部分の、性能向上を基本に計画していきます。
講師陣は、色々な分野のトップランナーで、毎年更新されます。
住宅医のスキルアップ講習というものもあり、昨年より参加させて頂いています。
今後の改修に役立てればと思います。