2019.2.9
漆塗り
先月、向山事務所に来て頂いた方は目にしたかと思いますが、
怪しいビニールハウスが事務所のデッキに建てられています。
漆塗りの天板を作成するためのものになります。
漆塗りの手順は、
①漆ムロを建てます(二号棟になります)
一号棟はブルーシートでつくりましたが見栄えが悪かったので、二号棟は養生シートでつくりました。
②漆を塗る材を用意します
大工さんにあらかじめ加工してもらった材になります。
天板はヤスリで滑らかにしてから、柿渋で塗装をしています。
※下地の塗装で色々な仕上がりをつくることができます。
写真は杉になりますが、樹種でも仕上りが変わってくると思います。
③漆をかけていきます
漆は本場の石川県の漆職人さんから取り寄せたものになります。
コテで擦り込みながら塗ります。
※かぶれるので、軍手+中にゴム手をつけています。
④漆ムロに入れます
漆ムロでは蒸気をたいて湿気を充満させます。
⑤完了
漆を塗る→漆ムロで蒸すを最低6回行います。
写真は6回完了後になります。
こちらは2月に完成する豊川のM様邸に納品させて頂いています。
完了した天板を上から見ると、こんな感じで木目が綺麗に見えます。
艶やかに光るのがかっこいいです。
昨年納品させて頂いたカウンターです。
こちらも漆塗りです。
色が違うのは、板の下地に黒弁柄で着色してから漆を塗ったものになります。
こちらも昨年納品させて頂いたカウンターです。
作成過程と同じ下地(柿渋を塗装したもの)で作成したものです。
漆の天板は、木目が活き、艶がある綺麗な天板に仕上がります。
また、水もはじくので水まわりにも使えます。
他には赤弁柄下地で作成することもできますので、
赤弁柄で作成したいお客様がいましたらお声かけください。