2018.11.10
すべては大地に還る
農耕民族である我々日本人にとって、
大地は限りなく豊かな恵みを与えてくれる、
“ 母 ”そのものです。
大地がなくては稲も実らず、花も咲かず、木も育たず、
私たちは生きていくことができません。
私たちは、この大いなる生命の循環に対して、
あくまでも謙虚に家づくりをしたいと思いました。
この地で育った木を使うのも、土の壁にするのも、
やがては一粒の砂となる石を用いるのも、
そんな気持ちを少しでも形に表したいからです。
自分たちが暮らす大地の土をこね、日に干して煉瓦を作る。
竹を組んで、わらを混ぜた土で壁を作り、
土を焼いた瓦で屋根を葺く。
そうしてできた家が、その地の風景の中に
溶け込まないはずはありません。
それらはもともと一つのものだったのですから。
そして時が経てば、それらは自然に
もとの土の姿に戻ってゆくことでしょう。
ハイテク技術で、
“ いつも変わらない快適さ ” を追求するのではなく、
四季の移り変わりをむしろ楽しめるローテクの家を、
TODAの家では基本に考えます。
“ 人間も、家も、やがては土に還る ”
それが、TODAの家づくりの大切なコンセプトです。