2018.10.12
親子の鳥の話~家をめぐる5つの話~
TODAの新城本社には2羽の白い鳥(親子鳥)がいます。
この鳥たちは友人の造形作家、関谷明男さんが造ってくれたもの。
2羽はこれまで新城と豊橋、
2つの事務所に分かれて棲んでいましたが、
本社の移築が完工してからは、仲よく一緒に暮らしています。
この親子鳥はTODAのシンボルとして、
親子をつなぐ愛情や、
世代を超えて受け継がれていく思いを表現しています。
それと同時に、この鳥たちと訪れる人…
つまり、「想像の世界と人間界とをつなぎたい」
という祈りも、込められているのです。
かつて、
大空を自由に飛びまわる鳥に憧れた人類は、
それを想像に終わらせず、
飛行機を発明して夢を実現しました。
それは、ある天才が独り成し遂げたことではなく、
たくさんの人間の夢見る力が集まって、
発明者と言われる人間の背中を、ぐいっと押したようなもの。
そこまで脈々とつながれてきた、
名もなき達人の思いがなければ、
天才もまた生まれることはできなかったでしょう。
親から子へ、子から孫へと紡がれていく縦のつながり。
そして、同時代を生きる人々が、
一つの夢にむかって協力しあう横のつながり。
つながりの中で人は生かされ、
さらに未来の誰かに思いをつなぎます。
TODAもまた、その偉大な流れの中で、
しっかりと思いを受け継ぎ、渡したい。
私たちがいなくなっても、建物を見れば思いがわかる。
そんな建築を目指す私たちを、
親子の鳥はじっと見守ってくれているのです。
~家をめぐる5つの話~
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