愛知県豊橋市の戸田工務店・社長の思い

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社長の思い 「建築がつなぐもの」

プロローグ 一人では生きられない おちこぼれ少年、ミラノをめざす 芸術家たちとの出会い TODAの家をつくる 建築がつなぐもの エピローグ
『つながる』をキーワードにー新社屋に託した理想

2010年を迎え、TODAは新社屋を建設し、建築が成し得ることの可能性を、気持ちも新たに追求することになりました。この新社屋のコンセプトをひと言で言えば、『つながる』という言葉になると、私は思っています。

入口にどんとそびえる巨大なシンボルツリー。この木は地につながり、天につながっています。建物の向かって右側に取り付けられた広いウッドデッキ。これは内と外をつなぐ、昔で言えば縁側にあたります。

中に一歩足を踏み入れれば、そこには茶室があり、囲炉裏があり、クライミングウォールがあって、誰もが自由に休んだり、話をしたり、お茶を飲んだりできる空間になっています。人と人とをつなぐための空間です。

それらの部屋の奥にある事務所スペースも、ドアや間仕切りはありません。どこまでが遊びでどこまでが仕事かがわからないのがTODAの真骨頂、遊びと仕事も分け隔てせず(?)、どんどんつないでしまいます。

また、新社屋には古材でつくった部屋も設けました。新しい木と古い木、最新技術と伝統技術、新と旧のつながりが、ここにあります。

写真
夢と人をつなぎたい

様々なものをつなぎ、そこから新しい何かを生み出したい。そんな気持ちがあふれた新社屋ですが、私が一番つなぎたかったものがもう一つあります。それを象徴しているのが、建物の梁に停まった2羽の鳥。友人の造形作家、関谷明男さんが造ってくれたものです。

じつはこの鳥は、社員が誰も居なくなった夜更け、事務所の中を自由自在に飛び回っている、というのが私のイメージ。そして朝になると何食わぬ顔をして、もとの梁の上でじっとしているのです。

いい年をしたおじさんが、こんな話をしておかしいですか?でも私はそんな夢やメルヘンを心の中に大切に持っていたいし、そういう話を絵空事として笑い飛ばしたくはないのです。なぜなら夢のないところからは、何も生まれないと知っているから。

夢と人、それが私の最もつなぎたいと思っているもの。両者をもう一度太いロープで結び直し、夢を持った大人を増やしたい。そのために建築に何ができるのか―思えばその答えを求めて、ずっと走ってきたような気がします。

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