人が集まる店にするための絶対条件は、まず中身がいいこと。洋品店であればセンスのいいものを揃えている、飲食店であればおいしいということです。そしてもう一つの条件は、空間がいいこと。そこに来るとおしゃれな気分になる、食べる前から料理に対する期待感が高まるなどです。みなさんもお客として店を選ぶ時には、知らず知らずのうちに「中身」と「空間」のグレードを、心の中で判断しておられると思います。
では、そういう厳しい目を持ったお客様をあっと言わせ、惹きつけるためにはどうするか。中身はオーナーに頑張っていただくしかありません。TODAが引き受けるのは空間の方です。当たり前のことをしていたのでは、とても無理。そこでTODAが設計士達に言うのは
「リスクをとれ(take a risk)」
ということです。正解をめざすのではなく、敢えてリスクを背負って人が思いつかないような答えを出すこと。そこに個性的な店舗をつくるための鍵があります。しかしお断りしておきますが、それは無茶をするという意味では決してありません。リスクをとるとは、あくまで自分を追い込むための方法であって、最後は必ず成功させることによって完結するものなのですから。凡人である我々が、オーナーの人生をかけた店舗づくりのために出来ることが、この「リスクをとる」ことだというのが、TODAの思いです。