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時をつなぎ、人を結ぶ | 注文住宅 愛知県豊橋市 戸田工務店

社長の思い時をつなぎ、人を結ぶ

時をつなぎ、人を結ぶ

TODAは『第二創業』の時代へ

平成12年、当時50歳の父が設立した新会社を、平成26年に受け継ぐことになりました。設計事務所と職人工房。2つを融合させた新しい建築のかたちを追い求めてきた父の夢に、自分の夢を重ねつつ昇華させていくのがこれからの私の仕事です。

事業を受け継ぐにあたり、私は「公益財団法人あいち産業振興機構」に事業計画を提出しました。後継者が先代から事業を引き継いだ場合などに、新事業・新分野に進出する、いわゆる『第二創業』を支援するための補助金の交付を申請したのです。この補助金は中小企業・小規模事業者の活力の回復・向上を促し、地域の新たな需要の掘り起こしや、地域における雇用の創出を促すと認められた事業に対し交付されます。

こう言っては語弊があるかもしれませんが、私には補助金そのものよりも、これから自分がめざそうとしていることが、社会的に意義あることとして賛同を得られるかどうかを見極めたいという思いがありました。結論としては、事業計画は認められ補助金の受給が決定しました。自分の、そして会社の信念が認められてとても嬉しく思います。このページを借りて、これからめざすTODAの姿について少しお話しさせていただこうと思います。

 

 

株式会社戸田工務店 代表取締役社長 戸田桂一郎

株式会社戸田工務店
代表取締役社長 戸田桂一郎

古民家・古材の有効活用

古材保管庫にて

●古材保管庫にて

三河地域に数多く存在する再利用可能な古民家。その古民家がやむを得ない事情で解体されることで捨てられてしまう古材。それらを積極的に現代の住宅に採り入れるためのシステムをつくること、それが新たにTODAが始める事業の概要です。

TODAでは以前から、良質な建材を用い伝統工法によって建てられた古民家が、時代の流れとともになすすべもなく壊されていくのを残念に思っていました。そこで田舎暮らしをしたい人と田舎とを結ぶ「NPO法人 奥三河田舎暮らし隊」、古民家の状態を鑑定する「一般社団法人 愛知県古民家再生協会」を立ち上げることによって、古民家の情報をいち早く入手することができる体制をまずは構築。続いて古材をストックする資材置き場と、掃除・洗い・磨きなどを行う作業場の拡充に努めました。古民家の解体から古材の管理までを行うのはTODAの大工職人。彼らの知恵と経験に裏打ちされた技術があるからこそ、この事業計画が成り立っているのは言うまでもありません。

私自身も古民家鑑定士一級を取得、また古物商許可も得て、新築・リノベーション・店舗などの設計に個性的な彩りを加える「古材」「建具」「家具」などを、常時豊富にストックしておくことが可能になりました。

TODAの古物収集庫

●TODAの古物収集庫

 

TODAの古物収集庫

 

本拠地は奥三河にあり

実家の冠木門、これも移築し再生したもの

●実家の冠木門、これも移築し再生したもの

「それにしてもなぜこんなにコストと時間がかかることを?」と、よく言われます。一般的な住宅建築では古民家再生も、古材の利用もほとんど普及していない中、TODAはそれを中心にした事業展開をしていこうとしているのですから、無理もありません。

しかし、「それでは古民家や古材には魅力がありませんか?」と聞くと、多くの方が「そんなことはない。魅力的です」と答えるのではないでしょうか。いぶされて黒ずんだ肌、経年変化による傷や割れ、大工が刻んだノミの跡など、新しい木材では決して出せない風合いと風格をもった古材に、畏敬の念と郷愁を覚える人は多いはずです。消えてしまってからでは間に合いません。それは故郷の原風景と、どこか似ているように私には思えるのです。

私の故郷は奥三河の新城です。そこはTODAの本拠地でもあります。豊橋と豊川に拠点はありますが、あくまでもホームは新城だと思っています。幼い頃から見慣れた里山の風景、三河材を使った質実剛健な古民家、少々頑固だけれど素朴で気の良い人々。どれも絶対に失くしたくない私の宝物です。だからそこに決意表明という意味もこめ、都会のお客様に心を癒しに来ていただくスペースをつくることにしました。

奥三河だからこそのおもてなし

祖父母、両親、妻子と共に野菜づくりを楽しむ (まだまだ教えて貰う事ばかり・・・)

●祖父母、両親、妻子と共に野菜づくりを楽しむ (まだまだ教えて貰う事ばかり・・・)

両親と祖父母が暮らす実家には、妻と子を連れてしょっちゅう帰ります。そうしているうちにお向かいの家を譲っていただけることになりました。代々名主さんが住んでいた家は蔵もついた立派なもので、このあたりの伝統的な工法で建てられています。ここをゲストハウスにつくりかえようという計画を進めているのです。

母屋は季節の花が咲き乱れる庭を眺めながらの語らいのスペースに、蔵はコンサート会場やギャラリーとして、道を隔てた畑は貸農園として開放しよう・・・など夢はどんどん膨らみます。すぐそばに古材の保管庫もあるので、リノベ中、新築中の方には利用できそうな家具や資材を探していただくこともできます。

家を建てる仕事をするのに、そこまでする必要があるの?とおっしゃる方も確かにいらっしゃいます。しかし、私は逆に尋ねてみたい。「では何のために家を建てるのですか?」と。家はただの箱ではありません。生き方そのものです。どのような生き方、暮らし方をしたいかが見えれば、“家のかたち”は自ずから見えてきます。そのことを思い出すために、私の田舎・奥三河は最高の場所だと思うのです。百聞は一見に如かず。ぜひ一度遊びに来て下さい。素朴な田舎のおもてなしでお迎えいたします。

ゲストハウス建設予定地

 

ゲストハウス建設予定地

●ゲストハウス建設予定地

「ゆっくり流れる時間を楽しみ、住みたい家について思いを巡らせる場にしていただければ・・・」(戸田桂一郎)

胸の奥には父の教え

胸の奥には父の教え

古民家と古材を現代に生かす、と言うと「伝統の復元」という受け取り方をされることがあります。しかし、TODAの場合はそれとは全く違います。めざしているのは古いものをふんだんに用いながらも、あくまでモダンでスタイリッシュな空間。その中には当然快適性の確保も含まれています。

・・・ここまでお話ししてきたような考えを、いつから自分がもつようになったのかはよくわかりません。しかし、私の中には今も響き続けている父の2つの言葉があります。

一つは向山オフィス ギャルリTODAでのこと。建物を建てる前、そこに3本の木がありました。いかにも邪魔な場所にあったので、私は当然伐ることを前提に話をしていました。ところが父に言われたのです。「なぜ伐るんだ?」と。「こっちの方が先輩だろ?」。その木は今も建物の裏手にあって、時季が来れば花を咲かせ、実をつけます。

もう一つは古民家を一緒に見ている時に言われたこと。「この家を建てた大工はもうこの世にいないけれど、立派な仕事を残しているよな。この大工の腕の良さを認め、次の世代にちゃんと伝えてやるのが、我々がものづくりとして存在する意味だと思うんだよ」。

木であれ人であれ、先に生まれたものに対する敬意。そして魂をこめた仕事を見抜く目と、それを次代に受け継ぐという使命感。奇抜な発想の持ち主と世間からは思われがちな父ですが、根底には筋金入りの職人気質があるのだと思います。そしてその血は間違いなく、私の中にも色濃く流れています。

過去と現在と未来をつなぐ、ものづくりという仕事。そこで生まれる感動が人と人とを結んでくれます。素晴らしい天職に巡り会えたことに感謝して、謙虚に、真摯に、歩を進めていきたいと思います。どうか皆さま今後ともあたたかいご声援と叱咤激励を、よろしくお願い申し上げます。

 

 

胸の奥には父の教え

 

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