今回の新社屋建設に花を添える如く、この建物に魂を入れるべき最後の作業を、古くからの友人である関谷氏に只今お願いし、外構工事から細部の仕上げ工事に色々と細かいアドバイスをお願いしております。
どうしようもない事ですが、お施主様と打ち合わせした事項を設計、工務が決定し、パートナーの職人さんに正確に伝えます。
そこから私共は無駄なく作業として、テキパキと工事を完成まで元請けと共に導いて参ります。
その場合、伝言された決定事柄を正確に確実に実行する使命を、パートナー様達は帯びております。
しかし今までの過去の作品の中で、私と関谷氏がパートナーを組む仕事は少し違っております。
“作業”という名の行為を、各現場で全て排除します。
お施主様の同意確認作業は当然ですが、全てのパートナー下請け様の工事部分まで一緒に成って決めた図面通りでなく、もう一度現場で基本図面をベースにボリューム感覚で感覚
図面を頭の中で組み立て直します。
そしてその現場で一番美しいフォルムと一つの正解を図面と照らし合わせながら、多くの選択儀の中からアイデアを引き出し、可能の場合は現場で変更します。
その時の相棒が関谷氏です。
時として、私の設計デザイナーの目と、関谷氏のアーティストの二つの目で工事を進める場合もあります。
特に店舗の場合、うまいまずい、良い悪い商品等々は別として、空間の良いか悪いか、成功か失敗かは、私達プロの設計、施工チームの責任、お客様の生き様を掛けた大勝負です。死ぬか生きるかの瀬戸際を請け負う責任を何時も両肩に背負い、責任を感じて多くの店舗を造って参りました。
そんな時、不安を振り切るように勇気付けてくれたのが、長年の相棒の関谷氏です。
その関谷氏が、私の自宅の庭に永い事放置されていた、昔解体された本宅の自然石の基礎石。
その基礎石を彼が見つけ、新しい命を吹きかけてくれました。
私と、女房、長男の専務、二男、長女、の五人の家族の心の石です。
昔々、全て無い々尽く目の時期。
若さだけがとりえのような貧しさの中で、仕事一筋で家族の皆に辛く寂しい苦労を多くかけたこの事実に、共に若い頃歯を食いしばり、希望と夢を糧にここまで上り詰めた証に、彼が選んでくれたこの玄関アプローチにオブジェとして置く予定の、この命を与えられた五つの石に何故か愛おしく、私と家族の生き様の全てをこの五つの石に刻み込めて、今「TODAの郷・皆集庵」の工房で、関谷氏や私、専務、女房の手で丁寧に磨かれ刻まれております。
愛知県(豊橋市、豊川市、新城市)、静岡県で木の注文住宅を建てる工務店、愛知県の戸田工務店